喜捨について

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桜の咲き零れる季節となりました。

 

皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 
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かねてからリクエストをいただいていたブログですが、三輪・石切・生駒の神様方から早く綴るようにとのお言葉を重ねて預かりましたので、急ぎ本日開設いたしました。

 

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そして「巡拝の報告より第一に、喜捨の窓口を設けるように」との託宣を賜りましたので、こちらの記事を書いております。

 

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これまでの五年間「神域再生の巡拝を応援したいので、応援窓口を設けてほしい」「どうやったら応援できますか?力にならせてほしい」といったご連絡を何度もいただいてきたのですが、私個人のことではないだけに、どのように申し上げればよいのかと、答えあぐねておりました。


実は、2017年に入り国拝みが本格化し、1月1日から4月14日時点で240社を超える巡拝をしていることもあり(羽後、陸奥、出羽、常陸駿河、武蔵、伊勢、山城、大和、摂津、吉野、生駒、讃岐、筑後金華山宮古、池間、大神、久高、沖縄本島、伊良部など)、国祈願に必要な移動経費等を一人で背負うことの厳しさを噛み締めていたところでした。
 

巡拝には、御供料や奉斎のための神札料はもちろんのこと 宿代も足代もかかるものですので、こういったお申し出は、何よりの力となります。これまでも、私が窶れていくために、手作りの煮物や野菜などを差し入れていただいた事もあり、文字通り、心と体を救っていただいて参りました。

 

予算がなく徒歩での移動を覚悟していたら島の方がトラックに乗せてくださったり(ヒッチハイクも一度しています)、宿が無くて困っていたら銭湯やカフェを教えていただいたり、離れに泊まらせていただいたり。様々な形で首の皮ひとつ、けれど首の皮は決して切れることなく、救い上げていただいて、今の私があります。

 

ただ、それさえ、この速さと密度での怒涛の巡拝となりますと、これ以上神様方からの神託にお応えしていくことが果たして可能なのだろうか(既に毎月関西八社と四国五社の巡拝をするようにと神様から賜わっており、三ヶ月に一度の社も全国に)と、心もとない状態で巡拝を続けておりました。

 

金銭的に実現が難しいと神様にお伝えしてはいるのですが、待った無しの神事も多く、そうした場合は寝る間を削ったり食を削ることで神事に必要な経費をひねり出しておりました。ただ、国祈願の神懸かりがいよいよ強くなってきたこともあり、どこまで削れるだろうか、そう思っていた折の出来事でした。

 

以前から、神様より、周りに話すようにと促していただいてきたのですが、神事を奉斎する者が申し上げて良いものであろうかと、憚られておりました。しかし、大神様方から重ねて託宣をいただいたこと、混乱する世界情勢を鑑みたうえで、国祈願を通して争いごとをほどいてゆく重要な巡拝を果たしていくことにはかえられないと思いましたので、背筋を正して筆を執らせていただいた次第です。

 

 

喜捨でお納めいただいた初穂料につきましては、初穂料・御供料として御神前に御供えした後、神札料や内陣参拝のための祈祷料や奉納の御神酒代、祭礼用品代、巡拝用品代、国拝みのための資料代、祭礼参加費用として使わせていただく所存です。
 
 

その場合、天下泰平や国家安泰、神恩感謝や稜威弥栄を願う御心でいらっしゃることをご芳名で重ねてお通しすることに加え、災禍消滅・開運招福・心身健勝・職務満足(企業や法人の場合はそちらの栄え)・良縁招来(公私共)と神仏からの益々の厚いご加護を祈念いたします。
 
 
きちんと報恩の祈願をさせていただきたいので、お手間かとは思いますが、喜捨として初穂料や御供料をお納めくださる方は、”必ず”ご芳名(企業は社名、自営業の方は屋号などを併記してくださいませ。ご所望の場合、初穂料や祈祷料として領収証を発行いたします)と生まれの干支と住所、お振込金額をメールやDMなどでお知らせくださいますよう、お願い申し上げます。
 
 
喜捨は通常のご祈願とは異なりますので、初穂料はご自由にお納めいただく形となります。(老朽化の進んだ神明社の補修と建て直しに積み立てることとなりますので、余剰は生まれないかと思います。神明社の建て直しが完了しましたら、重要な神域の建て直しや国(世界)の栄えを祈る大祈願を奉斎いたします。)

 

以下が、喜捨のお振込先となります。
 
【金融機関名】ゆうちょ銀行
【店名】〇一八【店番】018
【預金種目】普通預金
【口座番号】8919773
【口座名義】ヤスダチ
 

郵便局やゆうちょ銀行から振り込まれる際は、次の記号番号となります。

【記号】10160
【番号】89197731

 
また、このところ「自ら巡拝できなくとも、私自身も天下(あめがした)の泰平(やすらぎ)を願い、神恩感謝の想いであることを、神様に届けてきてほしい」と、国祈願(世界平和)を願われる方からのご依頼が増えて参りました。
 
国祈願の詳細につきましては、煩雑にならぬよう改めて記事を書き上げますゆえ、そちらをお待ちいただけましたら幸甚です。(とはいえ、神懸かりの旅ですので、すぐに書き上げそうな気もいたします)
 
今後こちらのブログでは、巡拝の記録をはじめ、ご神事等の詳細をお伝えしていけたらと思っております。

 

 

 

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明日からは讃岐国での巡拝をいたします。讃岐国は、かつて、国の栄えを祈り、人々の生活が豊かになっていくことを願い、農耕技術や治水事業などに尽力していたある皇女(媛神)と弘法大師空海、時代は異なれどこの二人が幼少期に過ごした国でもあります。

 

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この媛神の祀られるある地では、若き日の空海の手掘りの井戸が存在し、天台宗の祖・伝道大師最澄は社の別当寺に参籠し、修行をしていたと言われております。時は重ならずとも、国家鎮護・天下泰平の祈願を託された最澄空海が交差した土地なのです。

 

『山家学生式』(さんげがくしょうしき)にある一隅を照らすという言葉には、国(世界と言ってもいいかもしれません)を豊かにしていくための祈りに人生を賭した最澄の、切実な想いが刻まれているように思えてなりません。最も澄む、という名を生きた最澄の、一隅を照らすことを己に誓ったであろう清浄な心を想います。

 

そして、空海もまた「我、仏道に入りて一切の衆生を済度せんと欲す。吾が願い成就するものならば釈迦牟尼世尊影現して燈明を与え給へ 成就せざるものならば一命を捨てて此身を諸仏に供養し奉る」といった請願を立てて捨身ヶ嶽から身を投げたほどの祈りを重ねてきた人物です。

 

命懸けで外つ国に渡ることを厭わず国家鎮護や衆生救済を願った、途上の道にある若き二人を神領深くに抱き寄せたこの媛神は、かつてこの国の平和を祈り、災禍を未然に知ることで回避し、本来祀られるべき形へと奉斎者の筋を正すことによって災いごとを治めた皇女でもあります。

 

かの皇女が神婚した神の名は国を治めていた大物主神であり、人蛇神婚の不思議な神話として語り継がれてきました。実は、この人蛇神婚説と酷似した神話の残っている場所が、宮古島の‪漲水‬御嶽であり、私の父方の祖先が祀っていた神様のおわす拝所でもあるのです。

 

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蛇神は生命の再生の象徴であるともいわれ、様々な宗教が台頭するより以前の時代において、大地の神や地母神として世界中で崇められてきた、最も原始的な信仰の捧げられたきた存在でもあります。

 

八百屋の神様方の集う出雲の神在祭では、稲作の浜に神蛇様が現れてその御神体をお祀りする流れをくんでから、本格的な神事がはじまります。

 

人の争いや権力によって分断される前の素朴な自然信仰の形が残っているのが蛇神信仰であり、私はここに、人々が自然の声を聴き、共に生きられていた時代の心が眠っているような気がしてなりません。

 

そうした原始の神を祀った皇女の歩んだ道、空海の歩んだ道を重ねて歩み、その姿勢と祈りとを深く刻みながら、日の本の泰平(やすらぎ)と、世界の安寧を祈り通してまいります。

 

 

 

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国拝みにまつわる内容でしたので、最後は、国祈願に欠かせない大切な拝殿での写真にて、結ばせていただきたいと思います。


大神様方からの廣き厚き神恩(みたまのふゆ)があられますように。ご覧いただいた皆様に、日々が愛しくなるような沢山の喜びごとが訪れますよう、心よりお祈り申し上げます。